モノを届けるだけが仕事じゃない。工事・加工部門のトップインタビュー


「山信は商社ですか?とよく聞かれますが、今はそれだけではありません。」そう語るのは、営業支援本部で工事・加工支援部門を統括する竹内博取締役営業支援本部長。ということで今回は、スペシャルインタビューシリーズのVol.3をお送りしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

プロフィール
竹内 博
役職:取締役営業支援本部長
入社年度:1999年(中途入社)
休日は三重県志摩市でのチヌ釣りに没頭することもあれば、愛犬のフレンチブルドッグと過ごす穏やかな時間も大切にしている。
【キャリアの歩み】:営業として大高営業所に配属。平成19年に豊田営業所所長、平成29年に中営業部部長を経て、令和3年より現職。
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商社のその先へ。山信が「工事までやる」理由

山信というと、「管材や住宅設備機器を扱う商社」というイメージを持たれることが多いと思います。もちろんそれは間違っていませんが、今の山信はそこにとどまっていません。
私たち営業支援本部の工事・加工部門は、“モノを卸すだけでは終わらない価値提供”を担っています。この部門が立ち上がったのは約10年前。新しい商材を広げていく中で、「商品だけでなく工事まで含めて提案しよう」という考えが生まれ、そこから少しずつ役割が広がってきました。今では営業と連携しながら、

・現地調査
・見積作成
・受注後の工程管理
・品質・安全管理

といった一連の流れを一貫して担うようになっています。お客様は既存の取引先が中心。長年の関係性の中で、「これも山信でできないか」と相談をいただき、その期待に応えていく。そうやって自然と仕事の幅が広がってきたんですよね。

私たちの役割は、お客様と協力会社様の間に立ち、現場がスムーズに進むように調整することです。単にモノを届けるのではなく、“現場を完成させるところまで責任を持つ”。そこが大きな違いだと思っています。

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現場は思い通りにいかない。それが前提の仕事

この仕事をやっていて一番感じるのは、「現場は図面通りにいかない」ということです。印象に残っているのは、浄水場での配管更新工事。30年前の図面をもとに見積をして受注したのですが、実際に掘削してみると、図面に載っていない配管が次々と出てきました。これはあるあるなことではあるのですが、見えている配管だけでなく、地中に埋設されている配管まで想定と違う。掘ったはいいけど、その先に進めない。

すると、職人さんも次第に苛立ってきますし、役所との調整も必要になる。そういう場面に何度も直面します。昔の図面は手書きで、その後の工事内容が更新・反映されていないことも多い。だからこそ、「想定外が起きる前提」で段取りを組み、柔軟に対応していく必要があります。この仕事では、知識だけでなく、その場での判断力や調整力も大切になってきますね。

それでもやりがいを感じる瞬間

大変なことも多いですが、それ以上にやりがいもあります。以前、1億円規模の比較的大きな現場を担当したことがありました。最初は元請さんや協力会社さんとの間で意見がぶつかり、現場の空気も決して良いとは言えませんでした。

工事範囲が重なる別業者との間で小競り合いのようなことが起きることもあります。ただ、総合試運転が終わり、完了検査も終えて、引き渡し前の期間に入ると、現場全体の空気が変わるんですよ。

1週間から10日ほどの期間ですが、みんなが落ち着いて、「ここをもう少し直したほうがいいですね」と同じ方向を向いて話せるようになる。その時間が私はすごく好きです。最初はバラバラだった現場が、最後には一つのチームのようになる。その過程に、この仕事ならではの面白さがあると思っています。

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営業との関係性が仕事をつくる

工事・加工部門の仕事は、営業と切り離せません。基本的に新規の案件は営業所から入ってきますからね。お客様から営業へ「こういう工事はできるか」という相談があり、それがこちらに回ってくる形です。それはつまり、営業との関係性が仕事の質に直結するわけですね。

若手には、できるだけ営業所に顔を出して、営業とコミュニケーションを取るように伝えています。ただし、ただ行けばいいわけではありません。

営業は日中外出していることも多く忙しいので、例えば夕方、営業が戻ってきたタイミングを狙うと話しやすい。そういった“ちょっとした工夫”も大事な仕事の一部です。

山信の施工は「一般的な施工管理」とは違う

ここは誤解されやすいポイントなので、あえてお伝えしたいのですが、山信の工事・加工部門の役割は、いわゆる“元請の施工管理”とは少し違います。一般的な設備業者が現場を丸ごと管理する場合、独り立ちまでに4〜5年かかることも珍しくありません。

一方で山信は、お客様である一次業者さんが管理を担い、私たちはそのサポートに入る立場です。工程の一部を担いながら、現場全体がスムーズに進むように支える。

そのため、施工管理と聞いてイメージされるような「過酷な働き方」とは違い、比較的入りやすいポジションでもあります。もちろん責任はありますが、その分、実務を通じて早く経験を積める環境でもありますので、ここは就活生の方々に声を大にしてお伝えしておきたいポイントですね。

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未経験からでも育つ理由:現場で覚える文化

ずは先輩について現場に同行し、何を見てどう判断しているのかを学びます。現場がない日は事務所で安全書類の作成を行います。安全書類は受注時に必ず必要になるもので、緊急連絡先なども含めた重要な書類を確実に覚えてもらいます。

加えて、社内設備(各営業所の設備など)の修繕や改善といった仕事から慣れていってもらいます。施主は当社自身なので、練習場として、失敗も含めて経験してもらうためですね。ちなみに独り立ちの目安は、衛生分野で半年ほど、加工分野で1年程度です。比較的早い段階で現場に関われるのも特徴だと思います。

それと、当社にはさまざまな資格取得についての支援がありますので、施工管理ですとか、消防関係の資格などを取得し、自身のキャリアに活かすことができますよ。

現場に合わせて“つくる”面白さ

最近印象に残っているのは、体育館の設備に関わる仕事です。バスケットボールなどがエアコン設備に当たって壊れないようにするための“ガード”を、現場に合わせて設計・加工して提案しました。既製品をそのまま納めるのではなく、寸法を測り、考えて、形にする。こうした“現場に合わせたものづくり”がうまくいったときは、やはりうれしいですね。

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求めるのは「コツコツやり切る力」

この仕事に向いているのは、派手なタイプではありません。むしろ、コツコツと丁寧に取り組める人です。例えばCADで図面を作るときでも、ほんのわずかなズレに気づき、妥協せずに修正できるかどうか。そういう積み重ねが品質につながります。

スピードよりも確実性。「これくらいでいいや」と流さずに、最後までやり切れる人が向いています。コミュニケーションについても、最初から得意である必要はありません。現場に出れば自然と関わるようになります。

これからの課題と展望

今後は、「共存共栄」という考え方のもとで、取引先や協力会社様との関係をさらに深めながら、工事品質や加工精度を高めていきたいと考えています。一方で、業界全体として職人不足が進んでいるのも事実です。お客様から求められる水準も年々高くなっています。だからこそ、人材育成と体制づくりはこれからの大きなテーマになります。

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一歩ずつでもいい、誠実に向き合える人と働きたい

山信は今、「商社」から一歩進んで、“工事まで含めた価値提供”を行う会社へと変わっています。その中で必要なのは、決められた仕事をこなすだけではなく、自分で考えて動く力です。

ただ、最初からすべてできる必要はありません。

目の前の仕事に誠実に向き合って、少しずつでも成長していく。その積み重ねが、自分自身の価値を高めていきます。そういう姿勢で取り組める方と、一緒に働けたらうれしいですね。

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